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クロノコインとは

クロノコインとは、Time Innovation(タイムイノベーション)株式会社が発行する仮想通貨の名称。タイムコインという名称の仮想通貨には株式会社グローバルウェイが発行すものもあるが、ここではタイムイノベーション株式会社の発行するクロノコインについて述べる。
タイムイノベーション社のクロノコインは、専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンとビーコン(Beacon)によってユーザーの所在地を把握し、その場所における滞在時間に応じてポイントを発行するものである。ユーザーの「時間を制御」することにより、クロノ経済圏を生み出すものと期待されている。ポイントはサービスや商品に変えることができる。勘違いされやすいところであるが、クロノコインはポイントをやり取りするための通貨ではない。ポイントの再配分(後述)が、クロノコインの保有量に応じて行われるということである。


クロノコインの販売促進ツールとしての活用

クロノコインはユーザーに付与するポイント的な性格を持つことから、これを導入するのは来店客に商品やサービスを提供する実店舗、またはそれを運営する企業が考えられる。たとえば、施設内を1.5時間で一周できるショッピングモールであれば、2時間滞在でポイントを付与すると告知することにより、来店客に通常よりも30分余分に施設に留まらせ、商品購入の機会を拡大することが可能になる。
通常、ポイントサービスはポイント獲得のために商品購入や予約などの条件があるが、クロノコインは「ただそこにいるだけ」でポイントが蓄積されるという点で心理的ハードルが低いので、来店促進の動機付けとして非常に有効である。


クロノコインを支えるビーコン技術

クロノコインのコンセプトを実現させたのはビーコンである。ビーコンとはBLE(Bluetooth Low Energy)発信機を意味する。これは、低消費電力の近距離無線通信技術であり、ビーコンの設置された場所でスマートフォンアプリケーションを起動すると、その端末を持つ人の移動経路とともに、どこに何分いたかという滞在時間を捕捉することが可能になる。GPS技術よりも細かく測定できるので、映画館であれば、端末の持ち主がどの席に座っているかまで正確に捕捉できる。さらには端末の持ち主が何に興味を示したか、何を購入したかといった情報も蓄積されるなど、クロノコイン導入店舗(企業)は貴重なマーケティングデータも入手が可能になる。
タイムイノベーション社現CEOの佐和田悠葵氏は、システム並びにアプリケーションの開発を行うObjectS株式会社の代表取締役も務め、航空会社のポイントやウォレットの開発にあたった実績を持つ。2017年にビーコン技術においてマイクロソフト社よりDeviceAppDevelopmentアワードを受賞しており、タイムイノベーション社のプラットフォームは自身のビーコン技術を開発した。



  • 最終更新:2019-09-16 06:30:29

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